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モノクロームのふたり another ver.

Category: ゼノギアス  
昨日載せたゼノギアス小説の「モノクロームのふたり」第一話の別バージョンです。前回はカレルレン視点でしたが今回のはソフィア様視点で。アナザーストーリーということで。

あ、私はパーフェクトワークスを持ってないので公式設定と違うところがあると思いますが、ご了承ください。
 

「今月で3人目か…」
ローブを着込んだ男はそう呟いた。
傍らには女が倒れている。顔は青白く、脈は既にない。
「今度はスープに毒が混ぜ込まれていたようです」
この部屋の侍女の一人がそう報告した。
「まだ内部に国王側の人間がいるようだな。犯人を徹底的に調べろ」

部屋の片隅で、一人の少女が何の感情もない瞳でその様子を眺めていた。


モノクロームのふたり
Feat. Sophia


「ソフィア様、早く召し上がらないとご飯が冷めてしまいますよ」
少女の側近である修道女が新しく運ばれてきた食事を指しながら言った。

「どうせまた毒が入っているのでしょう?」
ソフィアと呼ばれた少女は食事には見向きもせずに答えた。

「毒味係がちゃんと点検したので今度は大丈夫ですよ」
「嫌よ、食べたくないわ」
「ソフィア様…」
「私がただ食事を取るためだけになぜ多くの人を犠牲にしなきゃならないの!?私が、私さえいなければこんなことには…」
「いけませんわ、あなた様は将来の大教母。なくてはならないお方です」

大教母。それはこの国の国教であるニサン教の頂点に立つ人間である。ソフィアという少女はその次期候補の一人であった。

候補は複数おり、候補同士の争いは日に日に激しくなっていった。

最初は軽い嫌がらせ程度だった。しかし最近では今日のように食事に毒を盛ったり、事故を装って彼女を暗殺しようということも日常になってきた。

候補を大教母にすることができれば、教母を選出する枢機会士にとってはニサン教の全てを掌握できるといっても過言ではなかった。

そのため彼女を守るために多くの人々が犠牲になった。
そして、彼女はそんな状況をただ眺めることしかできない自分がすごく嫌だった。



その日の夜は満月だった。しかし今は雲で月は隠れているのか見あたらない。
そんな夜空をソフィアは眺めていた。

ふと何の気なしに窓の下を眺めてみた。そこには芝生が生い茂る庭が広がっていた。彼女の部屋は5階にあったため、窓から庭までは結構な距離があった。

ここから飛び降りたら。
そんな考えが頭をよぎった。私さえいなければ、もう誰も傷つくこともない。

ゆっくりと窓辺に手をかける。吸い込まれるように身を乗り出そうとした。

突如背後で物音がしたような気がした。
誰かいるのだろうか。振り返って目をこらしてみると、月明かりがないのでわかりづらいが微かに動く影が見えた。
「どなたです?」
声をかけると影は立ち止まった。そして一瞬何かが光ったかのように見えた。刃物だろうか。

私を殺しに来た?

そうか、遂に来た。これで私は解放される。

「あなたは…死神?それとも…」

全てを終わらせに来た天使?

そんなのどっちでもいい。これで終わるなら。


「ありがとう…」


それは本心からの言葉だった。


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テーマ : ゲーム    ジャンル : ゲーム

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プロフィール

misa

Author:misa
ファイナルファンタジー好きな方、いっしょに話しませんか?
管理人がプレイしたシリーズは1~10,12。タクティクスそのうちクリアしたのは3,4,6~10。
その他ゼルダの伝説、ドラッグオンドラグーン、ゼノギアスも少しかじってます。

ただいまクロノトリガープレイ中だよ!!

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